2024年度 表現運動・ダンス 実技講習会 | 幼稚園・保育所部会
日時・会場
2024年7月27日(土) 13:00~16:00 (受付開始 12:40)
武庫川女子大学 学校教育館 SE116
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プログラム
1.いつものあそび に いろいろな国のエッセンスを♪
2.おさんぽ どこいくの?~うごきたくなることばがけ~
報告
2024年7月27日(土)午後、武庫川女子大学にて、実技講習会を開催しました。関西地区の幼稚園・認定こども園の先生方9名、幼稚園教諭・保育士の養成関係の先生方3名が、熱心に受講して下さいました。ありがとうございました。
前半の「1.いつものあそびにいろいろな国のエッセンスを♪」では、まず「気持ちブレーキング」として「アルプス一万尺」の手遊びを思い出して頂き、2人組、さらに5人組で行ってみました。
心と体がほぐれてきたところで、次は「アルプス一万尺」のメロディーを、速いテンポで弾んだ感じの「ポルカ風」にアレンジした踊りを楽しみました。受講生の方は、足でトントントンと踏み鳴らす部分で、思わず笑顔になっておられました。
次に「アルプス一万尺」を、日本の「盆踊り風」に曲調と動きをアレンジした踊りを行いました。盆踊りでお馴染みの手拍子「アリャサコリャサ」、「ナンバ」の動作を取り入れて、円環になって楽しみました。
さらに「アルプス一万尺」の「アルペン踊り」をイメージした「アルペン踊り風」を楽しみました。広大な山の上の高原のようなところで、楽しく踊るイメージです。曲調が8分の6拍子でアレンジされ、ホップや移動がたくさん入った大らかな踊りになりました。
「8分の6拍子に関するミニ講義」の後は、「アルプス一万尺」を曲調も踊りも「インド舞踊風」にアレンジした踊りです。インドの打楽器のリズム、中腰で足拍子を打ったりする動作に挑戦しました。受講生の方は、初めてのチャレンジに楽しみながら取り組まれていました。
後半の「2.おさんぽどこいくの?~うごきたくなることばがけ~」では、素材となった絵本に登場するまるちゃんが、イメージを広げていろいろな場所におさんぽに行くという遊びを行いました。子どもたちが思わず動きたくなる言葉がけや関わりを念頭に置きながら、まずはナビゲーターのナビに沿って表現を楽しみました。森の中でチーターやヘビに出会ったり、キラキラ、ドロドロになる不思議な道、ロープを宇宙船に見立てて宇宙に遊びに行ったりしました。グループでのワークでは、受講者の方が順番にナビゲーター役になり、子ども役の方の表現に応答的に言葉がけをすることを経験して頂きました。
最後の交流会では、主に「後半のグループでのワーク」で経験したことをシェアしました。子ども役の時は「先生の言葉がけでノリノリに動けた」「先生が先にやってみるね、と言われると安心感があった」「しっかり見てもらえていると、何か違うことがやってみたいという気持ちになった」、また、先生役の時は「子どもを認める言葉が、すごいね、上手だねになりがちだった」「もっと子どもの表現のこだわりポイントを言葉化してあげたらいいな」という感想を頂きました。他に、子どもが他の子をまねして表現していても、少しずつ違いがあるのでそれを認めて言葉にして返してあげること、子どもは先生に言葉化して応答してもらうことで「自分はこれでいいんだ」と思えるようになることなども、皆で共有しました。
受講生の皆様に、日常の保育の中で身体表現遊びを拡げていきたいという本研究の思いをお届けすることができたのではないかと思います。来年も講習会を予定していますので、皆様のご参加お待ちしています。